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子どもにお金の教育、いつから、どう始めるべき?

生きていく上でとても大切な「お金」。でも私たちは学校でお金について学ぶ機会がありません。子どもがお金について学ぶかどうかは家庭での教育にかかっていると言えます。今回は家庭でのお金の教育について「いつから、何を始めるべきか」をお話しします。

誰も知らない「お金」のこと

お金には3つの機能がある!

まず「お金」とは何でしょうか。毎日使っているものでありながら、意外と大人でも説明できなかったりします。お金には3つの機能があると定義されています。

◆価値の保存機能

 例えば新築の家と中古の家を比較した時のように、一般的にものを使い続けるとその価値は減っていきます。ですがお金はどんなに使われても理論的には価値が減りません。1万円札は1万円分の価値を保ち続けます。

◆交換機能(決済機能)

 「魚が欲しい」と思っている農家と「野菜が欲しい」と思っている漁師であれば、魚と野菜を交換して取引することが出来ます。(物々交換)しかし物々交換の経済では両者のニーズが一致している必要があります。もし農家が「肉が欲しい」と思っていたら取引は成立しません。お金は両者のニーズが一致しなくても、取引を成立させる「媒介」の役割を果たします。

◆価値の尺度機能

 取引をするためにはモノやサービスに「いくらくらいの価値があるか」を決める必要があります。例えば1つ100円のりんごと1つ300円のりんごを比較すると後者の方が価格が高い、すなわちより価値があると感じます。このように「より価値があるかどうか」を判断する一つの「ものさし」としてお金は機能します。

そもそも「価値」とは何か?

お子さんに「価値って何?」と訊かれたら何と答えますか。前述の「お金の3つの機能」の説明でも「価値」という「言葉」が何度も出てきたように、お金のことを考える時「価値」についての説明は欠かせません。私があるお金持ちの方に教えてもらった「価値」の定義が子どもにも分かりやすいのでご紹介します。

「誰かをハッピーにすること、それが『価値がある』ということだ」

私たちは「価値がある」と思うからお金を払ってモノやサービスを購入します。そしてなぜ「価値がある」と思うかは、その人が「そのモノやサービスによって何かしらの欲を満たしたいから」だと言えます。お子さんにぬいぐるみをプレゼントする場面で説明しましょう。親御さんは別にぬいぐるみが欲しいわけではありませんよね。でもそのぬいぐるみを買ってお子さんにプレゼントすることで、お子さんに喜んでほしいと思っています。つまり親御さんは「お子さんの笑顔を見て自分が嬉しい気持ちになりたいから」ぬいぐるみを買うのです。このぬいぐるみには「お子さんの笑顔」と「親御さんの満足感」分の価値がある、そう判断したからお金を払って買うのです。

お金は「ハッピー」を買うためのものである!

つまりお金は「ハッピーを買うための手段」であると言えます。そのモノやサービスで「どれだけハッピーになれるか」は人によって違いますから、値段に対して受ける印象が人によって異なるのです。今目の前にお水の500mlペットボトルが1000円で売られていたら買いますか?きっと多くの方が「高い」と感じるでしょう。500mlのお水にそこまでの「ハッピー」を感じないからです。でも砂漠で手持ちのお水がなくなってしまって喉がカラカラで倒れそうな人が、500mlのお水が1000円で売られているのを見たらどうでしょうか。恐らく1000円払っても買うと思います。むしろ1000円で自分の生命が助かるのであれば「安い」とすら感じるかもしれません。私たちはモノやサービスの先にある「ハッピー」に値段をつけていると言えます。

お金の本質をきちんと伝えよう

「お金の3つの機能」と「価値」について簡単に説明しましたが、多くの親御さんがこの重要な2点を説明しないまま、いきなり「お金の種類」や「お金でモノやサービスが買える」ということだけを教えようとします。ですが、この本質を教えてもらわないと「なぜ働いたらお金がもらえるのか」が分かりません。

働いたらお金がもらえる理由は「誰かをハッピーにするから」です。Amazonのジェフ・ベゾスが大富豪になった理由は、たくさんの人の生活を豊かにしたからです。Amazonはわざわざ買いに行くという労力をかけなくても、膨大な数の商品の中から自分が本当に欲しいものをワンクリックで購入できるようにしました。人間にとって非常に貴重な「時間」を節約した画期的なサービスです。だから多くの人がAmazonを使い、Amazonはあれだけの収益を上げることが出来るのです。

子どもをお金持ちにする方法!

子どもに教えることはたった2つだけ!

では上記のことを踏まえて、お子さんに何から伝えていけばいいのでしょうか。

1つは先で説明したお金の本質です。「お金はハッピーを買うための手段」で、「誰かをハッピーにするからお金がもらえる」ということです。

2つは「言葉」です。親がお金について正しい「言葉」を使っているかどうかで、お子さんがこの先「お金持ちになれるか」が決まると言っても過言ではありません。

「お金がない」と言っていませんか?

子どもは親の言動を良く見ています。そして幼少期に繰り返し見聞きした親の言動は、その後その子の人生で「パターン化する」と言われています。例えば親が「お金がない」と常に子どもの前でため息をついていると、子どもは無意識に「お金はないものである方がおかしい」というパターンをつくり上げる可能性があります。するとその子が将来たくさんのお金を得ると「お金があるのはおかしい」と無意識に居心地の悪さを感じ、お金をすべて使ってしまうかもしれません。

2013年にアメリカの「Brain Research Institute 」が「アメリカの宝くじ・パワーボール当選者のうち5年以内に当選金を使い果たした割合」を調査しました。賞金額は1000億円を超えるような高額な宝くじです。1000億円ということは平均的な日本人の生涯年収約2億円の500倍、つまり日本人500人分の生涯年収をまかなえる額です!調査の結果何と約44%の人がお金を使い果たしてしまったそうです。

このような記事を見ると「お金の使い方を知らないから」と批判する方もいらっしゃいますが、「手段」以上に大切なのが「無意識に持っているお金についてのパターン」、すなわち、幼い頃にお金についてどう感じたかだと私は思います。

お金についてのネガティブ発言を今すぐやめよう!

他にも「お金の話は人前でするものではない」「お金は汚い」「金持ちは意地悪だ」など、お金にネガティブな印象を与える言葉は意外とたくさんあります。親がお子さんをお金持ちにするためにすべきは、これらのネガティブな発言を今すぐやめることです。先にお話ししたようにこれらはお子さんの人生の「パターン」を決めかねません。事実私は「お金はトラブルの種だ」という母の言葉を聞いて育ち、お金に対してネガティブな印象を持っていました。本音は「もっとお金があったら」と思うのに、無意識に「お金をたくさん持っているとトラブルになる」とブレーキをかけていたのです。大人になってからその無意識レベルのネガティブな印象をポジティブに変えるのにかなりの時間がかかりました。だからこそお子さんが小さいうちからお金についての「言葉」に気を付けるべきなのです。

お金の周りには常に「笑顔」があると伝えよう!

その上で、先にお金の本質で「お金でハッピーを買う」とお伝えしたように、「お金の周りには常に誰かの笑顔がある」ということを知ってもらいましょう。お子さん自身に小銭を渡して、文房具屋さんや駄菓子屋さんでどれか好きなものを選んでもらうという方法をおすすめします。「このお金で自分が一番ハッピーになれるものを買ってごらん」とお子さんとゲームをするのです。何が自分にとってハッピーかを考える経験は非常にワクワクするものですし、「本当に自分にとって価値があるもの」を見極める力を育てます。小銭の種類を覚えたり、日本銀行の役割を教えるよりもお子さんの「記憶」と「心」に残るはずです。

お金の話をするのを恐れない

いかがでしたか?親御さん自身がお金に対して抱く感情は幼い頃につくられた「パターン」に他なりません。今「お金の話をするのはちょっと…」と思う方、安心してください。それはあなた自身ではなく、あなたが育った「環境の考え」です。だからその考えはいつでも手放すことが出来ます。私たちの人生にとって本当に大切なお金。その話をするのは決して恥ずかしいことではありません。むしろ積極的にすべきことです。ぜひ今日からお子さんとお金について考えてみてくださいね。

  
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