私自身個人事業主として活動していますが、やはりコロナの自粛の影響が気になるところではあります。
特にお教室やサロンを運営されている個人事業主のママは収入減で不安な日々ではないでしょうか。
不安ごとがあると感情がぶれやすくなり、いつも以上にイライラしてしまいがち。
でも、個人事業主を支援してくれる制度がちゃんと用意されていますので安心してください!
今回は個人事業主の味方「持続化給付金」についてお話ししますね。
目次
持続化給付金とは
事業の継続を支え再起の糧とする給付金
持続化給付金とは
「感染症拡大により、営業自粛等により特に大きな影響を受ける事業者に対して、事業の継続を支え、再起の糧とすること」を目的に給付される、事業全般に広く使える給付金です。(ホームページより)
令和2年5月1日(金)から令和3年1月15日(金)24時までが申請期間となっています。
持続化給付金の対象者は誰?
持続化給付金の対象者は
・資本金10億円以上の大企業を除く、中小法人等を対象とし医療法人、農業法人、NPO法人など、会社以外の法人等
・フリーランスを含む個人事業者
とかなり幅広く設定されています。
ただし、
・2019年以前から事業により事業収入(売上)を得ており、今後も事業を継続する意思があること。
・2020年1月以降、新型コロナウイルス感染症拡大の影響等により、前年同月比で事業収入が50%以上減少した月(以下「対象月」という。)が存在すること。
という要件があります。
(中小法人等については、資本金や従業員数にかかる要件もあります。細かい要件はホームページをご確認ください)
ですので、私のように個人で行っているお教室の先生、フリーのライター、コンサルティング等のお仕事で、コロナの自粛の影響で「今年に入ってから売り上げが前年同月比収入で半分以下になっている月がある」方は広く対象となりそうですね。
2019年の途中で開業した場合は?
私も2019年7月に開業したので「前年同月比の売り上げ実績がないから申請できないのでは…」と思っていました。
ですがその場合も
新規開業特例(2019年1月から12月までの間に開業した者に対する特例)
2019年1月から12月末までに新規開業した事業者は
・2020年の対象月の月間収入が、2019年の月平均の事業収入より50%以上減少している場合。
・新規開業を確認できる書類を提出する場合(開業届等)
に限り、特例の適用を選択することができるそうです。(詳しい要件はホームページをご確認ください)
この計算方法が難しいのでちょっと解説しますね。
①2020年の対象月の月間収入が2019年の月平均の事業収入より50%以上減少している場合とは?
例)
2019年7月1日に開業 (2019年12月31日まで)6カ月
2019年7月1日~12月31日までの事業収入 120万円
120万円÷6カ月 = 2019年の月平均の事業収入は20万円
つまり2020年1月~申請月までの間に
20万円×50% = 10万円以下に事業収入が落ちている月があれば
申請ができるということです。
仮に2020年4月の事業収入が5万円だとすれば
「事業収入が50%以上減少した月」に該当するので
申請することが出来ます。
②給付額はどうなるの?
S:給付額(上限100万円)
A:2019年の年間事業収入
M:2019年の開業後月数(開業した月は、操業日数にかかわらず、1か月とみなす)
B:対象月の月間事業収入
S=A ÷ M×12-B×12
A:120万円
M: 6カ月
B: 5万円(2020年4月の事業収入)
なので
給付額=(120万円÷6カ月 × 12カ月)ー(5万円 ×12カ月)
=240万円 - 60万円
=180万円 > 上限100万円
=100万円
となります。
まずは相談しよう!
何からやればいいか分からなければ…
まずはお世話になっている税理士さんに自分が対象要件を満たすかどうか相談してください。
もし税理士さんがいなくても、持続化給付金事業のコールセンターがありますから、そちらに電話で相談していただくことも出来ます。
ちなみに申請のサポートも行っているようですが、インターネットでの申請は手元に
・2019年分確定申告書の指定箇所の画像
・対象月の売上台帳の画像等
・身分証明書の画像
・振込先金融機関の通帳(ネットバンクも可)の画像
・開業届の画像(2019年途中開業の方のみ)
を用意すれば簡単に出来ます。
「何だか難しそう…」で敬遠するのは勿体ないくらいサポートが整っていますので、
ぜひ相談することから始めてみてください。
そして申請する場合は
きちんとご自分が要件を満たしているかを確認し
正しく申請、そしてきちんと給付金を活用しましょうね。
(ホームページはこちらです)
あなたの知識や経験は未来の宝
続けることが未来への貢献になる
不安で先が見えない中、事業を続けていくのは本当に大変なことだと私自身が痛感しています。
特に収入が減っていく怖さは、冷静な判断や穏やかな心を簡単に奪ってしまいますよね。
給付金を貰うって、もしかするとイメージがあんまり良くない方もいるかもしれません。
ですが私は、この給付金事業の趣旨
「事業の継続を支え、再起の糧とする」
に甘えていいと思うのです。
今は学びやファッションのように「人生に彩りを与えてくれるもの」よりも「生きていくためのもの」の方が優先されるかもしれません。
ですが、いつか事態が落ち着いた時、人生をより豊かにするためにあなたの力を必要とする方がいるのではないかと思うのです。
今はその力を養う時。
支援を受けながら「再開した時にもっと誰かの力になれるように」知識と経験をストックしていきましょうね。
コロナに負けず、お互い頑張りましょう!