マレーシアで感じた日本の教育、子供たちの未来、ここだけの話。

※こちらは公式LINE読者様
限定公開記事です。


Genius Academy校長、
みずもとまいです。

この度は公式LINEで
お友達になってくださり
本当にありがとうございます!

そして以前からお友達に
なってくださっている方も
いつもありがとうございます。



2023年9月の公式LINEプレゼントは
あんまり表には出さない

海外で子育てしてみて感じた

『日本の教育、子供たちの未来、
ここだけの話。』

です。



我が家は、夫と私の
「海外で暮らしたい!」
という長年の夢を叶えて

2022年末より
家族でマレーシアに移住しました。





日本にいた頃から

「日本の教育はダメだ!」
「日本人はもっと世界に出ないと!」
「グローバルな人材になれ!」

なんて声を耳にしていましたが
実際に海外に出てみると

それは「本当」でもあり
「ちょっと違うのかも」
とも感じるんですね。




もしかしたらこれを
読んでくださっているあなたも

「子供たちに少しでも
色んな選択肢を与えてあげたい」

と、真剣に悩み
その選択肢の一つとして

「海外で暮らす」

ということも考えて
いらっしゃるかもしれません。


海外ではなくても
「今の環境を変える」
ということも考えて
いらっしゃるかもしれません。




そんな、あなたへの
エールになったら嬉しいなと思い
この記事を書かせていただきました。




正直こういう話は表では
あんまりしないんです。

私個人の体験によるもので
科学的な根拠があまりないから。


(私がお伝えする子育ての話は
占星術を除き<科学ではないので>
「根拠があり再現性があること」
を大事にしています^^)



でも、今
伝えたいことがありすぎて。

かなりの長編大作になって
しまいましたので;
少しずつ読み進めてください^^



繰り返しますが
大事なのはこれはあくまで私が

8カ月マレーシアで暮らして
感じたこと、思ったことである
ということです。


違う意見の方もいらっしゃるかも
しれません。
その場合はその意見を
大事になさってください。


「どんなことにも正解はない」


それこそ、これからの時代を
生きていく私たちに
とても必要なことだから。



では、始めていきましょう^^


 

本当の「グローバル」ってどういうことか考えてみた

日本人が英語を話せない理由

先日、日本から来たある女性が
こんなことを仰っていたのが
すごく印象に残りました。


「どうして大学まで
あんなに勉強したのに
英語が話せないの~!」



日本人は英語を一生懸命
勉強しているのに
なぜか英語が話せない
珍しい民族だと

マレーシアに来て
感じました。




かくいう私も
中学生から大学まで
英語を勉強してきたので

英語の文章はある程度読めるし
簡単なやりとりなら
できるのですが



いかんせん「会話」に
なってしまうと

言葉を発しているより
考えている時間のほうが長く

後から
「ああ・・・
めっちゃ簡単な単語で
説明できたじゃん」
と反省したりしています。

(pictureが聞き取れなかった
時は愕然としました)



日本人がどんなに
英語を「学習」しても
話せるようにならないのは





英語でコミュニケーションを
とる必要がないから

だと、私は思っています。



英語は「机で学ぶもの」であり
出された問題に
「回答するもの」で


自分の意志を、要望を、
「伝えるため」に使う

あるいは
相手の意志を、要望を、
「理解するため」に使う経験を

私たちはほとんど
日本ですることがありません。




日本にいると英語は
「教科」になってしまうけれど

英語はもともと
「コミュニケーション」のための
「ツール」です。



英語を本来の形で使う機会が
圧倒的に少ないこと


これがどんなに勉強しても
日本人が英語を話せない
原因のひとつなんだと思います。



だから、マレーシアで
英語が話せるようになったお子さんも
日本に戻ってしばらくすると
英語を忘れてしまうそうです。

(意識して自分で環境を
つくらないと維持できない)


いかに「環境」が
大事かが身に沁みます。



その上で・・・

早期英語教育によって
生活に不自由はしない
(コミュニケーションはとれる)が、

「学習」には不自由するとした
調査結果もあります。

しっかりとした母国語の
土台がないと日本語の習得が
30%程度遅くなるという
データもあるとか。


確かに複雑な思考には
「言語を自在に操れること」
が欠かせません。

(思考は言葉なしに
できないですものね)


環境、タイミング・・・
正解がないだけに
なんとも悩ましい話です。





マレーシアのインターナショナルスクールで見た「現状」

少し話がそれましたが
「環境」「タイミング」を
熟慮した結果

「子供に英語を話せるように
なってほしい」と考えて
教育移住を決断されるご家庭が
増えているように感じます。


(もちろん理由は
それだけではないと思います^^)



私たち夫婦も
「海外に住みたい!」
と言いながらも

海外ならどこでも
良かったわけではなく

「英語圏で英語を
話せるようになりたい
(自分たちも子供たちも)」

という想いがあったからこそ
マレーシアに決めたというのが
正直なところです。

ここは完全に
親の「想い」(=エゴ)です。



※親の「想い」と子供の「想い」
どうやって折り合いをつけていくかは
また別の話で

ご興味がある方は
Genius Academyに学びに
いらしてください!
(無料の電話相談
受付しております)

お子さんの天才性を
伸ばすためだけでなく
思春期のお子さんと
良好な関係を築くためにも
知っておいて損はないです^^





ただ、これは私も
反省したのですが







「英語圏にくれば
英語が話せるように
なるだろう」

というのは非常に
甘い考えで。




ガチガチに英語を
勉強させておく必要は
なかったとしても

普段からある程度
英語の会話に慣れていた
お子さんのほうが

やっぱりスムーズに学校に
馴染めると実感しています。



我が家の娘たちは
私の甘い考えで
ほとんど英語を勉強せずに
入学しました。(ごめんね)



「3カ月すれば慣れる」
なんていう意見もありますが


それはあくまで
「英語でみんなが話している」
という雰囲気に慣れるだけで

3カ月すれば何もせずに
コミュニケーションがとれる
ようになるわけではありません。
(当然ですけれど・・・)


当初、学校が設けている
初心者向け英語クラス(※後述)
だけで乗り越えようと
していましたが

「家族みんなで
乗り越えていかないと
無理だろう!!」

という話になり


簡単な英語の本を
子供と一緒に読むのに加え

英語の学習アプリ
「duolingo」
ゲーム感覚で毎日やることで

娘たちの英語力が少しずつですが
確実にアップしてきました。




※HPよりお借りしました。





特に娘たちの天才性
(負けず嫌い、コツコツ続けて
コンプリートしたい)に
合っていたのが「duolingo」で

私が何も言わなくても勝手に
「duolingoやらなきゃ!」
と毎日続けています。

(実は私もハマってますw)



世界中で大人気ということもあり
非常に工夫されていて

同じ単語や言い回しを
繰り返し学べるので
定着しやすく

(ゲーム感覚なので
「またやらされている」感が
あまりない)

机に向かって勉強するのが
苦手なお子さんの「興味づけ」として
取り入れてもいいのかもしれません。




その上で
インターナショナルスクールには
英語が苦手な生徒のために

初心者向けの英語クラス
用意している学校もあります。


娘たちが通う学校では
英語が得意な子たちは
リーディングの授業を

一方で英語が苦手な子たちは
初心者向けの英語クラスを

というように、授業が
分かれています。


単語の読み書きをしたり
ゲームを通して英語を
話す練習をしているそうです。
(娘談)


初心者クラスにいるのは
日本人だけ。


最初、初心者クラスに来ていた
中国から来た生徒さんも
「この子は大丈夫だろう」
と早々に卒業していきました。



これは聞いた話ですが
英語の初心者クラスで
「合格点」をもらえないと

クラスの子が受けている
一般の授業を受けさせてもらえない
インターナショナルスクールも
あるそうです。


英語初心者の生徒は
1日中英語のクラスを受ける
ことになるので

「語学学校に来たのではないのに」

と嘆く保護者の方もいらっしゃるとか。

(一般の授業の遅れはお家で
カバーする必要があります)



英語も学んで
学力も身につけて

両方をそれなりに
やろうとすると

親だってもちろん
大変だけれど

一番負担がかかるのは
子供自身であるということを
忘れてはならないと
感じています。




そういう理由で
マレーシアの
インターナショナルスクールでも

お子さんの英語力によっては
受け入れができない学校が
あるそうです。

(年齢も多少関係があります)



子供たちが色んな知識を
吸収する大事な時期に
英語が不十分で
授業についていけないと

子供にとって大きな
負担となり得るから


それはそれで
子供のことを考えた
学校側の判断なのだと思います。





日本にいたら見えなかったこと

インターナショナルスクールには
マレーシア人のお子さんだけでなく

我が家のように海外から
越してきたお子さんも
通っています。

(マレーシア人と言っても
マレー系、中国系、インド系と
違いがあるのですが・・・)



彼らは「英語が話せる」のが
大前提で

より質の高い教育を
受けるために
学校に通っています。




つまり

「英語が話せれば
グローバル」

というのは
「英語が話せたらすごい!」
という感覚がいまだにある
日本人だけが思っていることで

「グローバル」って
もはやそういうことでは
ないのかなと思うんです。




英語がしゃべれて
理数系が得意だったら
世界で通用できる


多分それで
「通用する」と思って
世界に出たら

かなり面食らうんじゃ
ないかしら、と思います。



なぜかというと







それって日本人だけが
できるわけではないから。




英語がしゃべれるのが
「当然」のマレーシアの人たちは

母国語であるマレー語
英語、そして自分たちの
ルーツにある言葉

(中華系なら中国語、
インド系ならタミル語・・・)

3か国語を話せる人も
結構います。


単純な言語の勝負だけでは
叶わない「環境」が
そこにはあります。





そして以前、インド系マレー人の方が
こんなことを仰っていました。


「インド人、中国人、
僕らは自国に人が多すぎるから
目立たないと機会に恵まれない。

だから常に競争なんだよ」



マレーシア生活が長い
知人に言わせると


インド系は非常に頭の回転が速く
論理的で口が達者なので

マレーシアで「先生」と
呼ばれる職業には
インド系の方が多いそうです。
(教授、弁護士、医師)


一方で中華系は
お金を生み出すのが得意で
商売をさせたらやはり
彼らが一番だそうです。



(もちろん私の知人の
主観もありますし

「この民族はこう」と
決めるのは違うかもしれないけど
なんとなく分かる気がします)



こういう
言葉や数字に強い人たちと
同じことをして戦おうとしても

彼らの環境から生まれる
言語のアドバンテージ、

能力の高さと
主張の強さ


に圧倒されてしまうのでは
ないのかしら・・・と
肌で感じています。



日本人である
我々の子供たちは

どうやってこれから
「グローバル」な舞台で
自分の「天才性」を
生かしていくのでしょうか。





これからの子供に伝えたい「グローバル」とは

「日本から出ない」時に考えたいこと

もちろん
「日本から出ない」
というのも選択肢のひとつ
だと私は思います。


日本に思うところは
色々ありますが
それでも私は日本が好きです。



子供たち本人が良ければ
「日本で生きていく」
という選択肢もとても
素敵だと思うんです。



ただその場合私たち親は
日本の「これから」
一緒に考える必要がある。



少子高齢化、
円安、物価高、
あがらないお給料に
増加する社会保障費・・・

大きな改革がなければ
これから

「日本国内だけ」

を相手にビジネスするのは
結構厳しいのかもしれません。


特に「薄利多売」で
(1つ当たりの利益は少ないが
たくさん売ることで
大きく利益を得る)

日本国内・日本人向けの
商売をするのは
かなりしんどいのかも・・・

確実に
「買える人」が
減っていくから。






マレーシアでも人気のユニクロ。





そうなると
厚利少売でモノを売る
技術を身につけていく
必要がある。


分かりやすく言うと

「欲しいと思ってもらえる
オンリーワンの商品を
作り、売っていく技術」

なのかなと思います。



全員に欲しがってもらう必要はなく
本当に必要としている人が

「多少値段が高かったとしても
あなたのその商品がほしい
(あなたから買いたい)」

と、購入してくれる
商品を生み出したり
あるいは扱っている会社を
見つけること。




そして、個人としては

自分の強み(天才性)を知り
生かせるフィールドを探すこと

これがとても
大事になるんだと思います。




そういう視点で
子供たちと「これから」を
考えていくのも

日本で暮らす私たち親が今、
できることなのかな、と
思います。




ちなみに・・・

「厚利少売」に欠かせない
「付加価値をつける」ことや
セールスの技術を学ぶ

格好のOJTの場として
「起業」があります。


今は起業家マインドを学べる
カリキュラムを売りにしている
学校や私塾もありますよね。



ただ、これもお子さんの
「天才性」によるので

起業のイロハについて
知っておいたほうが
確かにいいですが

みんながみんな「起業家」に
ならなくてもいいと
私は思っています。




昨今の「自分で考える教育」が
流行っていることで

「自分でアイデアや
サービスを創り出せる子」と
そうでない子の格差が
広がっている

という話も聞きました。


でもそれは
子供たちの「天才性」を
ちゃんと生かし切れていないだけ。



一人一人の「天才性」を
生かせる環境が整っていれば
本来「成績の格差」なんて
生まれないと思うんです。


ゼロから1を
創るのが得意な子もいれば

1を10にするのが
得意な子もいる。


対立する意見を
調整するのが得意な子もいれば

分かりやすい言葉で
説明するのが得意な子もいる。


マニュアルをつくるのが
得意な子もいるし

指示されたことを
正確に処理するのが
得意な子も

人の悩みを聞くのが
得意な子も

相手の良いところを
見抜くのが得意な子もいる。




そういう色んな
「天才性」が集まって
社会は成り立っています。


どこで「天才性」を
生かすかだと思うんです。



教育が
「こっちがいいらしいぞ!」
と舵を切った時こそ
私は注意が必要だと思っていて。


どうしても「一斉にやる」
教育だと一つの方向に
進みがちですから

「はじかれてしまう子」が
出てくるんだと思います。


だからこそ
子供達には自分の
「天才性」を知っておいて
ほしいし


見つけ方が分からない時に
私たち親が一緒に探せると
きっと心強いんじゃないかなと
思うんですよね^^



すべての親御さんに
お子さんの「天才性」を
見つける方法を知ってほしい

そうすれば

「自分にはなにもない」と
苦しむ子供が減るし

「うちの子は素晴らしい」と
胸を張れる親御さんが増える




正解がない時代

先が見えない時代に
希望を持つために大事なのは

「自分は(自分の子は)
素晴らしいんだ」と
自分たちが信じられるかどうか

私はそう思っています。



※だからGenius Academyを
開校したんですよ^^





日本人であることを生かす

ちょっと話がそれました。

ここで補足したいのが

「日本から出ない」と
グローバルに活躍できない
というのは少し誤解があって


日本にいながらでも
海外に留学したことが
なかったとしても

「グローバル」に
活躍できる

と、私は思うんです。



日本人らしさを捨てて
欧米人やインド人、
中国人のようになろうと
しなくたっていい。



むしろ世界が求めているのは
そういうことじゃないと
マレーシアに来て感じています。



日本人だからこそ
できることがきっとある。


ITはインドに負けるけれど
安く作るのは中国に負けるけれど

日本人の感性や
勤勉さがないとできない
ものがきっとある。




ひとつの例として
「アニメ」ってやっぱり
すごい!と感じていて。



マレーシアにある
紀伊國屋書店には
日本のコミックがたくさん
並んでいます。







週末になると
ティーンエイジャーが
ずらりと並んだコミックの前で

「これは面白かった」
「これは知ってる?」と
楽しそうに会話しています。



日本のアニメの技術は
世界で最も素晴らしいもの
だと私は思っています。

(あの細かさ!丁寧さ!)


例えば、ただ出来上がったものを
売るのではなく

「アニメづくり」を学べる
「日本発のアニメの学校」を
マレーシアに創ったら

きっと人気が出るんだろうと
密かに思っています。


海外でもあるもの、
海外でもできるもので
勝負をするのではなく

日本だからあるもの、
日本が上手にできるもので
勝負をする。


日本の「天才性」を
知って

日本の「天才性」を
生かせるフィールドを
世界の中に探す


これが
「グローバル」に
大事なことだと
私は思うんです。






これから日本でどう生きるか

だから、これからを
担う日本の子供達は


自分の天才性
×
日本の天才性


を、見つけることに
力を注ぐといいのかなと
思うんです。



(日本の天才性は
「日本という国や文化、
日本人ならではの強み」
と言うと分かりやすいかも)



まずは自分がどんな場所で
輝くことができるかを知る


強みを生かせる場所を
見つけたら
(あるいは創ったら)

「この場所の強みって
なんだろう」と考える。




そしてもう少し視野を
広くして

「この強みを以て
世界のどんな場所で
勝負できるだろう」

と考える。



その「視点」が
いつかグローバルに
活躍する時に力に
なってくれる。




英語もプログラミングも
武器のひとつではあるけれど

それがないと絶対に
戦えない訳ではない。


(それが得意な人と
「協働」すればいい)




むしろ
自分の天才性×
日本の天才性
を生かしたほうが

他の誰でもない
戦い方ができる。





海外流の「日本」に
アレンジする必要は
ありますが・・・





そういう意味で私が
「すごいなぁ」と思うのが
お片づけを世界に広めた
こんまりさん。


外国の人から見れば
ただの「作業」になりがちな
お片づけに「精神性」を
取り入れたんですね。



次の季節に「また会いたいか」
を問いかける

しまいっ放しの物は
「寝ている」と表現する

新品のタグを取る作業は
「『へその緒』をパチンと
切ってあげる儀式」
と表現する


そしてなにより
海外のメディアが驚いたのは

お片づけのコンサルティングを
始める前に

家に丁寧にあいさつをする
こんまりさんの姿だったそうです。



「モノ」は「モノ」と
機械的に対処するのではなく

向き合うべき「相手」と
擬人化して「モノ」をとらえる。





これってもしかしたら
「万物に神が宿っている」
と考える日本の

「八百万(やおよろず)の神」
の発想から影響を受けている
のかもしれません。


そしてこの発想って
日本人からしたら別に
驚くことではないですよね。

(トイレには神様がいるから
キレイに使うように、なんて
聞いたことありませんか^^?)


でも、世界の宗教の多くが
「神は唯一」なんです。




こんまりさんご自身の
「天才性」と

日本人としての
「天才性」のかけ算で


これだけ世界で
こんまりメソッドが
注目されているのかも
しれません。






海外に行けば行くほど
「あなたは誰なの?」
というアイデンティティが
問われるように思います。



「日本はダメだ」
「日本は良くない」
と、自分のアイデンティティから
目をそらすのではなくて


いいところもだめなところも
全部ひっくるめて「日本」で

日本人であることをまず
自分自身がどう考えるか
なのだと思います。



その上で
日本人として
世界でうまくやっていくために

これから大事だよな、と
感じることについて

まとめとして
お話しさせてください。





これからの時代に必要な3つのこと

1.思い込みにとらわれないこと

マレーシアで日本企業が
(あるいは日本人が)
やってしまう失敗で多いのが


「自分たちの正解を
相手に押し付けてしまうこと」


だそうです。



ある会社は
「家事代行サービス」
をマレーシアで売りたいと
思っていました。


ですが、日本と違って
マレーシアには
「メイド」を雇う文化があります。


「フィリピンやタイなど
他国から安い労働力で
一切の家事、育児を住み込みで
やってくれるメイドがいるのに

高価で、
真新しさもない
家事代行を依頼する人はいない。


それなら御社が持っている
こっちのサービスのほうが
絶対に売れる!」


そう、マレーシアの
仲介役の方に言われても
その企業のトップは考えを変えず
計画は白紙になったそうで・・・



実はそういう話って
珍しいことではなく


自分たちの常識
自分たちの正解
自分たちの正義

を相手にも理解させようとして
相手との関係がこじれてしまう、

ものごとがうまく進まなくなる
ケースが結構あるそうです。


(スイカひと玉300円で
買えるフルーツ大国
マレーシアで数万円の
日本産フルーツを
売ってしまったりとか…)






今のは企業の話ですが
個人レベルの話であっても


「こうすべきなのに」
という「思い込み」から
逃れられず

のんびり、色んな意味で適当な
マレーシア人に
腹を立てている人を
たまに見かけます。



ひとつの国に
ひとつの文化

これが日本です。



だから
自分にとっての正解=
多数にとっての正解だと
思い込みやすいのだと思います。


(これが日本の
「息苦しさ」の理由の
ひとつだと思うのですが)



グローバルを考えると
そもそも「たったひとつ」なんて
存在しません。


日本にいながらにして

色んな常識
色んな正解
色んな正義がある

と知っておくことは


グローバルだけでなく
正解がない時代を生きる
子供達にとって

とても大事な智慧
なんだと思います。





2.IではなくWeで考える力

常識、正解、正義
人の分だけ違うものに

どっちが正しくて
どっちが間違っている

と、いちいちジャッジをして
勝敗を決めるのは
現実的ではありません。


それに、自分と違う相手に
いちいち腹を立てていたら
疲れてしまいますよね。




だからこそ
勝敗をつけるのではなく
お互いの主張をミックスして

より良い解決策を
導いていく力が必要なんだと思います。



「I(私)」対「I」、
個人の感情や利益を
闘わせるのではなく

「We(私たち)」で
全体の感情や利益を最大化する。


こういう考え方ができると
例え背景が違う人たちであろうと
建設的な話し合いが
できるのではないかなぁ、と。



これをするためにも
「思い込みにとらわれない」って、
大事なんですよね。





3.変化しないものなどないと知る

あるイスラエルの歴史学者が
面白いことを言っていました。


「18歳の子供がいるとして
大学に行くかどうか
問われたらなんと答えるか」



彼はインタビュアーにそう問われ

「『絶対』と言うすべての
アドバイスを疑うところから
始めてみる」


ことを提案しました。



10年後、20年後、
今の職業が今のままで
あるかどうかも怪しい。


労働市場を予測するのが
難しいのであれば

社会に出るために大学が
必要かどうかなんて
誰に判断できよう、と。



これだけ物事が大きく
変化していく時代の中で

「絶対」

などありえません。


私たちが信じていることが
一夜にして「常識外れ」に
なってしまうことだって
十分あり得る時代です。



もちろん信じていたことが
崩れてしまったら

それはすごくショックだし
立ち直るのには時間が
かかるかもしれません。


だけど
「変化しないものなどない」
「絶対などない」
ということを

あらかじめ知っているのと
そうでないのとでは
立ち直りかたが
違うんだと思います。





子供に未来の自由をプレゼントする

と、まとめを読んでいて
もしかして気づいて
くださったかもしれませんが



この3つのことってなにも
海外に行かないと
身につかないことではなくて

日本にいても十分
子供達に伝えていけること
なんです。




ただ、悲しいかな、
日本の今の教育制度の中では

色んな常識、正解、正義を
受け容れるための
柔軟なとらえかたも

相手と協働していくための
コミュニケーションのとりかたも

変化が起きた時の感情の
コントロールの仕方も

教えてもらえないのが現状です。



そうやって育った
私たち大人自身が

柔軟なとらえかたができず
自分の感情に振り回されて

思うようにならない毎日を
送っているのが
今の日本なんだと思います。



学校では教えてくれないことは
誰が教えてくれるのか。



とらえかたも、
コミュニケーションも、
感情のコントロールも






普段子供たちが
どんな「言葉」を聴いて育つか
に左右されます。




そしてもっとも
子供が「言葉」を聴くのは

家庭

なんですよね^^




私は常々、
どうして私立の学校、塾、
習いごとなど

「外」の環境を整えるために
お金をかける親御さんが多いのに



子供がもっとも時間を過ごす
「内」=家庭の環境を整えるのに
お金と時間をかけないのだろうと
思うことがあります。



子供のための環境を
整えるのであれば

一番時間を過ごし、
そして子供たちが
安心して過ごせる家庭で
色々できることがあると思うんですね。



私は尊敬するある方が
仰ってくれた言葉が
すごく好きで。



「お母さんという職業ほど
色々な知識や教養が
必要とされる難しい職業はない」


お母さんが全部やりなさい
というワケではなく

一人の人を育てていくのが
どれだけ大変なことかを
分かっているからこその
言葉だと受け取りました。



特に、現代のように
正解があるようで無く

やっちゃいけないことも
やったほうがいいことも

色んな情報であふれている
複雑な社会では。




これは私個人の想いですが

思い込みに捉われない
IではなくWeで考える
変化しないものなどないと知る

この3つができるようになると
すごく生きやすくなるんです。


子育てもすごく、すごく楽になります。



マレーシアに来て
グローバルだなぁと
感じたのは

この3つが
ちゃんと根付いているから
なのかもしれない。



それこそマレーシアは
1つの国に多様な文化、民族を
抱えながら


平和に共存している
国だから。



寛容さこそ
これからの時代に、
グローバルに、
必要なものなのかも。


それこそ私が
Genius Academyの
テーマにしている

我が子に未来の
「生きやすさ」=自由を
プレゼントする


に通じるんですよね^^








10月開講のGenius Academy、
この3つの力を育む考えかたや
コミュニケーション力を学べます。

もっと詳しく知りたい方限定で
15分の無料電話相談
お受けしています。


ご希望される方は公式LINEに
「電話相談希望」
とメッセージしてくださいね。





今回のプレゼントは
いかがでしたか?



今、私が感じていること
たくさんたくさん
書かせていただきました。



自分であること、
日本人であること

「らしさ」=天才性を
生かしながら
「寛容さ」を身につけて

もっと皆さんが生きやすく
なれたらいいなと
心から願っています。
最後までお読みいただき
ありがとうございました!
  
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

よく読まれている記事